農業委員 F様
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シロスミレ

この冬に蒔いたものです。
花が咲く前に閉鎖花ができています。
これで種ができることにより、
また種が保存されます。



以下の文は、先日農業委員のFさんに取材され、「思うことをなにか書いておいてください。」と
頼まれていたことへの返答です。

最近文章が多いですが、お読みくださるとうれしいです。

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 わたしが東京から、藤野を経て上野原に越してきたのは約10年前です。
人の多さと夏の暑さに辟易し自然豊かな地に移り住みたいと思いました。
車で行ける範囲に友人が住んでいたことからこの辺りと決めました。

最初は借家でしたが、大家が戻ってくることになり出なければなりませんでした。植物に対する愛着は増すばかりで、これはどうしても植物たちにも安住してもらわなければいけないと思うようになりました。
 決められた期日内で土地をみつけるのは至難の業でした。知り合いにも頼み、私自身もあらゆる手を尽くして土地探しをしましたが、なかなか見つけることができず、知り合い経由の候補地も所有者の気が変わり売ってもらえなくなるなど、幾度も落胆しました。

 現在の土地が得られたのも本当に苦労の末でした。幸い家の北側に畑が広く開け、遮るものなく山と空を臨め、ありがたい土地にめぐり会えたと感謝の気持ちを日々感じています。

 実はわたしはこの山野草の生産、販売に着手する以前から今でもほかに仕事を持っています。しかしながら、その業種の先行きが決して明るくないことから第二の仕事を見つける必要があると考え、ならば好きな植物相手ということと、これまで時間と手間をかけてつくった庭を結びつけて、庭でどのように育っているかを見ていただきながら植物を買っていただけたらと始めたのです。

 咲季山草軒の庭では、力を入れているバラ約100種のほか、数多くの落葉樹や常緑樹、山野草などが育っています。バラの無農薬栽培も自分にとっては普通のこととしてやっております。しかしながら、バラ栽培は奥が深くずっと試行している日々です。抜いた草や切った枝等を堆肥化したり、生ゴミ堆肥をつくるなど、循環型の栽培をしています。

 かつてこのあたりの山では、今よりもずっと植物相が豊かであったと多くの方が話しておられます。しかし針葉樹で覆われた山では貧弱にならざるをえません。また、人々がいっそうなくす方へ関与したり・・・。

 話は仕事からずれているかもしれませんが、越してきた当初から山の荒廃のことはずっと気になっていました。簡単にはいかないことはわかっていますが、上野原という土地を表すとすれば「低山に囲まれている地」ということができないでしょうか?山をまた豊かな植物の生まれ故郷とすることや、ほとんど使われずに放置されている針葉樹をなんとか人々の役に立つことに使えないでしょうか?そう願わずにはいられません。

 わたしが仕事に山野草を選んだのは、それが好きであるのはもちろんですが、山のこととも無縁ではありません。そのままでは絶滅に瀕してしまう可能性のある品種も実生や挿し木で育てていけばひとまず種は保存できます。お客様に買っていただき、いろいろなお庭で楽しんで育てていただくともに、種の保存に少しでも寄与したいと思う次第です。
 

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新入荷(再入荷)のイワシャジンです。



 
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by sakiplanta | 2010-09-10 08:49 | 活動 | Comments(0)
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